2007年3月、オランダの住宅協会が、ボルネオで生産されたFSCの認証木材を使用し、今後5年で10万棟の住宅を建設することを宣言しました。インドネシアで開催された「オランダ市場とボルネオの持続可能な森林をつなぐ~ジャカルタ会議」で発表されたこの宣言は、責任ある森林管理を実施している木材生産者への消費側からのサポートとして注目されます。
「ジャカルタ会議」での宣言
オランダの住宅協会(housing associations)は、東南アジアのボルネオ島で生産されたFSC(森林管理協議会)認証木材を使用し、今後5年間で10万棟の住宅を建設することを約束。宣言書に署名しました。
この宣言は、インドネシアのジャカルタで、3月26~29日に開催された「オランダ市場とボルネオの持続可能な森林をつなぐ~ジャカルタ会議」の場で発表されました。10万棟という数は、今後5年間にオランダで建築の見込まれる住宅総数の25パーセントにあたり、住宅協会に加盟する38の企業が既に、この宣言に名を連ねています。
ジャカルタ会議は、WWFオランダと、FSCオランダ、そして、住宅協会のウォンブロン(Woonbron)をはじめとするオランダの住宅関係の組織が、「ここを建て替えるために他の場所を破壊してはならない」を合言葉に展開している、「建築とボルネオキャンペーン」の一環として開催されたものです。
木材の原産地であるインドネシアで、森林認証取得を目指す林産企業と、責任ある林業を支持する企業を支援するため、2003年にWWFインドネシアが設立した、フォレスト・アンド・トレード・ネットワーク(FTN)「ヌサ・ヒジャウ」も同会議の運営に携わり、インドネシアの企業や木材生産者と、オランダの住宅協会、木材加工業者、建設業者、小売業者とが一同に会し、持続可能な木材の供給量増加につながるビジネスの輪を広げる会議となりました。
WWFインドネシア事務局長のムバリク・アーマッドは次のように言っています。
「私たちはボルネオをはじめとするインドネシア全域での森林管理の改善を目指して、企業が信頼できる認証を取得するための手助けをさまざまなパートナーと共に行っています。オランダの住宅協会が『インドネシアからFSC認証木材を調達する』という宣言を出したことは、インドネシアの森林の未来にとって、明るいきざしです」。
また、オランダ住宅協会は、インドネシアの熱帯木材だけではなく、北方や温帯地方原産の針葉樹を使った建材についてもFSC認証材を購入するとしています。
環境や社会に配慮して生産された木材を、消費する側の企業が積極的に活用していく姿勢を実例として示した今回のニュース。世界のFSC認証木材の市場は、急速な発展を見せ始めています。
▼この記事のオリジナル(WWFインターナショナルのサイト:英語)
26 Mar 2007
The Netherlands build 100,000 houses using FSC timber from Indonesia
http://www.panda.org/about_our_earth/about_forests/forest_news_resources/?97740/
▼上記ページの仮訳
2007年3月26日
オランダでインドネシア産FSC認証木材を使用した住宅10万棟を建設
IFTN「ヌサ・ヒジャウ」について
ヌサ・ヒジャウの名でも知られるIFTN(インドネシアのフォレスト・アンド・トレード・ネットワーク)は、違法伐採の撲滅と、貴重で危機に瀕した森林の管理改善に取り組む、WWFのグローバル・フォレスト・アンド・トレード・ネットワーク(GFTN)内の一組織です。ヌサ・ヒジャウは、森林認証取得を目指す林産企業と、責任ある林業を支持する企業間の取引を手助けすることを通じ、森林認証と責任ある木材調達を促進する目的で、2003年に設立されました。
>>> http://www.forestandtradeasia.org/indonesia
▼オランダの住宅協会が署名した宣言書について
詳しい内容については下記までお問い合わせください。
Ms. Murni Desmarita
Species Communication Officer WWF Indonesia
E-mail:dmurni@wwf.or.id
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