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WWFの活動

ワールドカップ・ドイツ大会が「ゴールドスタンダード」を取得

2006年6月9日に開幕するサッカーのワールドカップ・ドイツ大会が、地球温暖化防止に貢献する、初のワールドカップとなりました。国際サッカー連盟(FIFA)は、大会期間中に増加したCO2の排出量を、発展途上国の温室効果ガス削減プロジェクトを支援することで、事実上ゼロにすると発表。その支援対象として、WWFなどの環境団体が支持する「ゴールドスタンダード」の基準をクリアしたプロジェクトを選びました。

 

世界が認める「ゴールドスタンダード」

2006年6月9日に開幕する、サッカーのワールドカップ・ドイツ大会。このドイツ大会で、ワールドカップが歴史に残る新しい一歩を踏み出しました。

ワールドカップでは、およそ1カ月の大会期間中に、世界中から集まった観客やチームの移動、ホテルやレストランなどの利用によって、通常よりも10万トンあまり、二酸化炭素(CO2)の排出量が増加します。
そこで、国際サッカー連盟(FIFA)は、「グリーン・ゴール」と題した取り組みを実施。太陽光発電を利用したエネルギー供給をめざすほか、大会期間中に増加したCO2の排出量を、発展途上国で温室効果ガスの削減プロジェクト(CDMプロジェクト)を支援することで、事実上ゼロにすると発表しました。

途上国でのプロジェクトに対する支援は、温暖化防止のための国際条約である「京都議定書」に定められた、温室効果ガスの削減方法の一つ、CDM(クリーン開発メカニズム)を利用したものです。
それも、FIFAは今回の支援の対象として、WWFなど世界の40の環境NGOが支持する「ゴールドスタンダード」の基準をクリアした、CDMプロジェクトを選ぶことで、温暖化防止と地域社会の生活向上に貢献したという、世界的な信頼を獲得しました。

ドイツ大会は、この「ゴールドスタンダード」の認証を取得したCDMプロジェクトを支援することで、地球温暖化防止に確実に貢献することが認められた、初めてのワールドカップとなります。

インド、および南アフリカのプロジェクトを支援

FIFAが今回、ドイツサッカー連盟(DFB)、ドイツテレコムなどの大会後援企業と共に出資する、途上国の温室効果ガスの削減プロジェクトは、ワールドカップ次期開催国である南アフリカと、2004年末に大津波の被害を受けたインドで行なわれる取り組みです。

南アフリカのプロジェクトは、近くの工場から廃棄されていたおがくずを使ったバイオマス発電と、汚水処理施設から発生するメタンガスを使った発電を行なう、というもの。また、インドでは、津波の被害に遭った、1,000世帯の家庭に、牛を1頭ずつ配り、その牛の排泄物から出るメタンを発電に利用して、調理に使ってもらうというプロジェクトが、FIFAなどの出資により行なわれます。

その合計支援額は、120万ユーロ(約1億7,000万円)。いずれも、確かに温室効果ガスの削減と、途上国の人たちの暮らしの向上につながると認められた、「ゴールドスタンダード」の基準を満たしたプロジェクトであることから、FIFAは、これによって、大会開催中に増加した10万トン分に相当する、排出削減クレジットを利用したことになります。

近年、オリンピックやワールドカップなどの国際的な大イベントでも、環境配慮に対する認識が急速に高まってきています。「ゴールドスタンダード」の設立と推進を手がけてきたWWFは、今回実現したワールドカップでの取り組みが、今後開かれる同様の国際大会においても、よい先例となる事を期待しています。

  

2006/5/17

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