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WWFの活動

違法な木材の供給をSTOP!APP のビジネスパートナーに対し取引の再考を求めるポジションステートメントを発表

違法な木材の供給にNO!

WWFは2004年7月、スマトラ島における APP(アジアパルプアンドペーパー)社の活動と、同社の違法伐採に関するこれまでの経緯、WWFが抱く懸念についてポジションステートメントを発表。その中で、APP社、インドネシア政府、APP社の取引企業それぞれに対し、違法伐採の取りやめを求める勧告を表明しました。

スマトラ島の自然林(熱帯林)は、過去100年間に、急激に失われ、その面積を減少させてきました。とりわけ、島の東部に広がる低地の熱帯雨林は減少が著しく、今のまま伐採が進んだ場合、 2005年までに消失すると、世界銀行は予測しています(※1)。

アジア最大級の製紙企業であるAPP社は現在、インドネシアのスマトラ島東部の、リアウ州とジャンビ州に2つの巨大な工場を所有しており、パルプや紙を生産しています。
そして、その原料となる木材には、スマトラ島に残る貴重な自然林からの木材や、違法に伐採された木材が含まれていることが、WWFの調査などにより、明らかにされてきました。また、インドネシアで生産されたパルプの一部は、中国にある APP社の工場にも運ばれ、紙の原料として使用されています。

また、APP社が2004年初めに発表した今後の伐採計画(※2)の中には、2004年から2005年の間に、スマトラ島の自然林を、さらに18万ヘクタール(シンガポールの国土面積の3倍)伐採することが盛り込まれています。

APP社が生産し、インドネシア、また中国から輸入されているこれらの製品は、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本でも販売されており、消費国として間接的に、スマトラ島の違法な森林伐採に関わる形になっています。

違法に調達された木材の消費を見直す

WWFは今回発表したポジションステートメントの中で、特にAPP社と取引のある企業に対し、以下のことを求めました。

  1. APP社の製品が、違法材や高い保護価値を有すると思われる自然林からの木材を使って生産され続けているという確固たる証拠を考慮し、早急に APP/SMG (シナルマスグループ:APP社が所属する企業グループ)とのビジネス関係を見直すこと
  2. インドネシアの木材・製紙産業の全企業が、活動内容や、その影響において同じ状況にあると考えるのではなく、個々の企業の環境パフォーマンスを正しく評価すること
  3. 環境・社会的に責任ある紙パルプ製品調達へのコミットメント(約束や方針)を最大限に活用すること

このWWFのコメントは、すでにAPPと取引のある企業等に対し、貴重な自然林の保護を求める対応を促すと同時に、APP社の紙製品を購入または扱う可能性のある企業・組織に、企業の社会的責任(CSR)の一環として、違法に伐採された可能性のある木材製品の調達をやめるよう求めるものです。

また、その具体的な方法として、違法伐採や貴重な森林を破壊して得られた供給源のものがあれば、その扱いを減らし、 段階的かつ継続的に、信頼できる 森林認証の取得をめざす供給源からの購入を増やすための手引書『責任ある林産物の購入』をまとめ、発表しました。

現在、多くの企業が扱っている紙製品の原料の供給源を確認し、FSCのような信頼ある森林認証制度を利用しながら、紙製品の購入・調達方針を持つことは、消費国として今、取り組まねばならない大切な課題といえます。
そして、これらの活動が、「テッソ・ニロ」を含めた インドネシア・スマトラ島の低地熱帯林をはじめ、 世界的に問題となっている違法伐採や貴重な森林の消失に歯止めをかけることにつながるのです。

 

参考資料

APP.2004. Sustainability Action Plan

APP社の回答に対するWWFのコメント

■APP社の違法伐採への関与についての
WWFインドネシアの報告書に対する同社の回答の分析

インドネシア、スマトラのアジアパルプアンドペーパー工場が消費する木材源に関するWWFの懸念を要約するステートメント 

■WWFインドネシア提供による情報:リアウ政府がアジアパルプアンドペーパー関連企業を森林火災に関して告訴予定 :関連地図と新聞記事

 

2004/8/04

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