事務局長挨拶
「環境の世紀」になるといわれた21世紀も、気がつけば10年近くが過ぎようとしています。この間、世界中では、環境をめぐるさまざまな話題が報道され、また注目されてきました。その話題は、年を追うごとに増えて、また多角化してきました。
省エネやエコといった言葉が、身近に使われるようになったことからもわかるように、日本でも近年はとりわけ、環境意識が高まりつつあるようです。わずか数十年前、公害問題への対策として始まった、日本の環境保全の取り組みと、その意識が、着実な広がりを見せていることを、思わずにはいられません。
しかしその一方で、この半世紀の間に、地球の環境は極度に悪化いたしました。とりわけ、年々拡大するグローバル化の波の中で、貧富の差の拡大と、それに伴う資源の濫費、自然の破壊が進んでいます。
「持続可能」という言葉が、世界で最初に叫ばれてから四半世紀。それに続く歴史がこれか、という自責の念もまた禁じえません。
環境問題は、出来る限り多くの、そして出来る限り広い国や地域の人たちが、立場や目の前の利害に捉われることなく、子や孫の代の未来に目を向けて、力を合わせなければ、解決できない問題です。国家間の協調や民間レベルの協力はいうまでも無く、個々人においても、自ら意識を持ち、行動することが求められます。
私たちWWFは、個人、行政、研究者、企業など、さまざまな立場の方々と協力し、またそのご支援を仰ぎながら、世界の環境問題を解決し、自然環境を新しい世代に引き継いでいく取り組みを進めています。
人類を含めた、全ての生命の営みが、この地球と言う星の自然なくしてはありえないことを忘れずに、自然と人が共生してゆく未来を築いてゆくため、ぜひ皆さまのご協力を、お願い申し上げます。







